今もなお多くの契約者がいるアフラックのがん保険「スーパーがん保険」。
当時、がん保険と言えばアフラックとしてとても売れた商品です。
このスーパーがん保険の保障や、入り替えによるメリット・デメリットをご説明します。
スーパーがん保険の特徴
アフラックのスーパーがん保険は1990年に販売開始され、2004年に販売停止しました。
まずは、スーパーがん保険の特徴から簡単にご説明します。
保障内容は、(1口、特約なし基本保障)
- 診断給付金
- 入院給付金
- 通院給付金
- 在宅療養給付金
- 死亡保険金
- 死亡払戻金
上記内容が基本の保障となります。
この内、今の治療にも合っている保障は、「診断給付金」「入院給付金」のみと言ってもいいくらいです。
「診断給付金」は一度きりの保障になります。
再発・転移など2回目以降の診断給付金はありません。
「入院給付金」は無制限保障なので、今のがん保険と遜色ありません。
「通院給付金」「在宅療養給付金」は20日間の継続入院後でないと保障されないものになります。
がん治療でも短期入院の現状、対象となる方はかなり少ないでしょう。
「死亡保険金」は第一死亡原因が「がん」と診断された時のみです。
がん以外の死亡では対象となりません。
例えば、肺がんになり、肺炎も併発し、最終的に肺炎でお亡くなりになった場合は、支払い対象外になります。
スーパーがん保険のメリット・デメリット
スーパーがん保険のメリット
- 保険料が非常に安い。
- 家族型もあり、23歳までの子供も保障される。
- 特約や追加保障で最新化(ほぼ)することができる。
- 解約返戻金がある。
スーパーがん保険のデメリット
- 保障が古いため、最新の治療に対し保障が少ない。
- 上皮内新生物(超初期のがん)は対象外。
- 65歳以降は一部保障が半分になる。(保険料変わらず)
- 家族型は、家族の保障が少ない。
- 家族型は、主被保険者が死亡しても保険料が変わらない。

同じアフラックのがん保険に入り替えした場合
まず、入り替えによるメリットデメリットですが、
入り替えのメリット
- 保障が最新化されるため、幅広く対応できる。
- 新しくすることで、保障対象外のストレスから解放される。
- 解約払戻金を受け取ることができる。
入り替えのデメリット
- 保険料が高くなる。
- 申込み手続きをしなければならない。
- 死亡保険金がなくなる。
主には上記メリットデメリットになるかと思います。
スーパーがん保険販売期間中に契約された人の年齢から計算すると、基本的には50歳~の人が多い契約になってきますので、入り替えすることで保険料が倍くらいになることもあります。
それでも万が一の時に使えないがん保険では意味がありませんので、新しいがん保険の保障を調整し、契約することになると思います。
※解約返戻金についてですが、契約年数と年齢にもより変動しますが、1口30万円くらいの場合あります。
複数口契約している場合、解約することで100万円を超える返戻金があるかもしれません。
がん保険で解約返戻金がこれほど多いのは、うれしい想定外でしょう。
アフラックの新しいがん保険と比較してみると
50歳男性が昔入ったスーパーがん保険を見直しする場合で比較してみます。
当時20代で契約したとすると、スーパーがん保険1口の保険料は月々約2000円前後になってくると思います。
契約の口数や特約によって変わりますが、今回は2口の特約なしで比較します。
新しいがん保険Days1 ALL-inは基本パッケージで比較。
スーパーがん保険 2口 | がん保険Days1 ALL-in | |
入院給付金 | 日額30000円 | 日額10000円 |
在宅療養給付金 | 40万円 (20日間継続入院後) | なし |
死亡保険金 | 300万円 (65歳以降半額) | なし |
治療給付金(抗がん剤等) | なし | 10万円(10年更新) |
診断給付金 | 200万円 (65歳以降半額) | 50万円 |
通院給付金 | 1万円 (65歳以降半額) (20日間継続入院後) |
1万円 |
がん先進医療給付金 | なし | 通算2000万円まで(10年更新) |
がん先進医療一時金 | なし | 15万円(10年更新) |
特定診断給付金 | なし | 50万円 |
複数回診断給付金 | なし | 50万円 |
特定保険料払込免除 | なし | あり |
月払い保険料 | 約4000円 | 約7500円 |
この比較表だけであれば、スーパーがん保険も複数口契約していれば、診断給付金と入院給付金だけで乗り切れそうな気もします。
ですが、スーパーがん保険は65歳以降の保障にご注意ください。
また、新しいがん保険Days1 ALL-inですが、いろいろな保障がついてはいますが、保険料が高く一部保障に10年更新があり、まだ保険料が上昇します。
そもそもアフラックの新しいがん保険Days1 ALL-inもいいがん保険とは言えませんが、がんになった時の治療の保障という点で比較すると、スーパーがん保険よりはいいがん保険です。
他社のがん保険と比較できるのであれば、スーパーがん保険から新しく入り替えをおすすめできます。
今回の「スーパーがん保険」と「がん保険Days1 ALL-in」の比較であれば、がん保険Days1 ALL-inの方が最新の治療に対応した保障であり、がん保険に入っている価値は大きいと思います。
一度も入院しない治療となる場合、スーパーがん保険では診断給付金のみの保障となりますし、再発・転移の場合は何も保障されない可能性があります。
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まとめ
スーパーがん保険に入り続ける場合は、保障内容が古いため注意してください。
ただし、一度がんになった人、最低の保障だけ欲しい人、安い保険料が魅力で契約している人、65歳までの保障希望等の方はそのままもありでしょう。
年齢が高くなってからのがん保険の見直しは保険料がかなり高くなりますが、できれば保障・保険料を調整してでも最新化されることをおすすめします。
がん保険に入る以上は、がんになった時に入っていて良かったと思える内容にしたいものです。